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基本的に、一戸建てを新しく建てる際に行う行事です。そのため、人生においても数回経験するかしないかと言う存在であるため、いざ催すともなると、分からないことが少なくないはずです。とは言え、そもそも土地の神様は、目に見えない存在です。厳密に考えれば、地鎮祭を行わなくても家自体は建てることができます。そんな中、なぜあえて行うことが重要なのでしょうか。
主な理由としては、冒頭の通り、土地神様への挨拶や、工事関係者との顔合わせにおける意味合い、その他後々の平和な家庭生活を願った、縁起を担ぐためと言った面が挙げられます。近年はそのようなしきたりに興味をあまり持たない人、宗教的な段取りを気にしない人も少なくないため、省略するケースも多く見られます。しかし、数十年にわたり住み続ける家ともなる訳なので、余裕があるのであれば、行っておくに越したことはないでしょう。
地鎮祭は、神社に依頼して行う形となります。神職の方に来てもらい、伝統に則った方法で取り仕切ってもらいます。日取りはいつでも良い訳では無く、大安や友引、先勝の午前、先負の午後などが縁起の良いタイミングとされています。この点に関しては、依頼した神社側がアドバイスしてくれることもあるので、分かりにくい場合は聞いてみると良いでしょう。
また近年増えている流れとして、ハウスメーカー、工務店側が仕切ってくれるケースもあります。この場合、神社への直接的な依頼は必要なく、規定の段取りに沿って希望を伝えることで準備が完了できるので、より手軽に感じられます。お酒や農産物などを備える形が一般的ですが、こうした物に関しても用意してくれる場合が多く見られます。
謝礼は、依頼した神社における神職の方に手渡すお金で、初穂料と呼ばれています。のし袋に初穂料、または玉串料、御礼、奉納、奉献などを表書きし、お礼としての金額を包みます。
相場としては、1万円から5万円程度となっています。特に決まりはありませんが、神社によっては最低限必要な額を設定しているケースもあるので、その場合は所定額をかならず上回るように準備しなくてはなりません。また前述に挙げた、ハウスメーカーや工務店が仲介してくれる際には、そちら側の担当者に手渡しておく場合もあります。
まず一つに、謝礼として包むお札についてです。こちらはお金であれば何でも良いと言う形ではなく、基本的に新札である方が望ましいとされています。土地の神様に支払うお金とも考えられるため、綺麗な状態のものの方が縁起的に良いと言えるでしょう。
また服装に関しても、ポイントを抑えておきましょう。基本的に参加する際の服装として望ましいものは、正装、もしくは平服とされています。また個人宅ではなく、会社などの大規模な建物が建設される土地での地鎮祭に関しては、スーツやネクタイの着用が必要です。個人宅であれば私服でも問題ありませんが、やはり礼儀として、最低限マナーを弁えた装いを心掛けるべきと言えます。
かならず行わなければならない訳でもない、地鎮祭。しかし後々に渡り平和で安全な生活を願うのであれば、行うに越したことはありません。マナーや謝礼相場を正しく把握した上で、礼儀正しく臨むことを心掛けましょう。