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ペットと一緒に引っ越しをする場合、「どうやってペットを運べばいいんだろう?」「ペットがストレスを感じないだろうか?」と不安になることもありますよね。
引っ越しでペットを運ぶには、以下の3つの方法が挙げられます。
この中から、自分やペットにピッタリな方法を選ぶことをおすすめします。
この記事では、ペットの引っ越しの方法や料金相場を中心に、引っ越しに必要な準備や、ペットがストレスを溜めない工夫などについて詳しく解説します。
ぜひ、参考にしてください。
目次
この章では、引っ越し時にペットを移動する手段について解説します。
具体的には、以下の3つの方法から選ぶこととなります。
それぞれについて、メリットやデメリットを見ながら具体的に解説していきます。
メリット | デメリット |
---|---|
自分で運ぶ必要がないペットに負担がかかりにくい | ペットの種類によっては運べない場合がある追加料金がかかる場合がある |
まず、ペットの輸送ができる引っ越し業者に依頼する方法があります。
この方法の最大のメリットは、自分でペットを運ぶ必要がない、という点が挙げられます。
もともとペットの輸送についてノウハウを持っているプロの業者に依頼するので、ペットになるべく負担がかからないように運ぶことが可能です。
デメリットとしては、引っ越し業者やペットの種類によっては運べない場合がある、という点が挙げられます。
また、ペットの輸送には追加料金がかかる場合もあるため、注意が必要です。
利用を検討している引っ越し業者に、あらかじめペットの引っ越しについても問い合わせてみましょう。
メリット | デメリット |
---|---|
自分で運ぶ必要がない ペットに負担がかかりにくい爬虫類や熱帯魚なども運べる | ペットの種類によっては運べない場合がある料金が高額になる可能性がある引っ越し業者の他にペット輸送業者を調べる必要がある |
ペット専用の輸送業者に依頼する、という方法もあります。
この方法のメリットとしては、引っ越し業者同様ペットの輸送に関してノウハウを十分に持っているプロに依頼できるため、ペットに負担がかかりにくいという点が挙げられます。
また、通常の引っ越し業者では運べないことが多い爬虫類や熱帯魚も、輸送業者によっては対応可能となります。
デメリットとしては、輸送の費用が高額になる可能性がある、という点が挙げられます。
また、自分でペット輸送業者を調べて依頼する必要があるため、手間がかかるという点もデメリットと言えるでしょう。
もしも、引っ越し業者がペットを運んでくれるようであれば、その方法が最も手間がかからないでしょう。
メリット | デメリット |
---|---|
費用を抑えられるペットが人見知りする場合は、ストレスなく運べる | 移動に慣れていない場合には負担がかかる爬虫類や熱帯魚の輸送はしにくい |
ペットを自分で引っ越し先まで運ぶ、という方法もあります。
ただし、自分で運ぶといっても自家用車で運ぶのか、公共交通機関を活用するのかでも方法や注意点が異なります。
車で運ぶ公共交通機関で運ぶ |
ペットを最も負担なく輸送できる方法は、自家用車で移動させることです。
自家用車での移動であれば、ペットは飼い主のそばで過ごすことができるため、負担を低減できるでしょう。
公共交通機関の場合は、手荷物に入れて運ぶといった方法となります。
この方法はペット用のキャリーを活用することが一般的です。
キャリーからペットを外に出すことは難しいので、長時間に渡る移動の場合にはペットの負担になってしまう可能性があります。
専門業者に依頼する場合には、飛行機を使って時間を短縮したり、ペットのストレスにならない工夫がなされます。
そのため、移動が長距離に及ぶ場合には、できるだけプロの業者を利用したほうがよいでしょう。
具体的には、3~4時間ほどの移動にとどめることをおすすめします。
それ以上になる場合は、専門業者に依頼した方が良いかもしれません。
この章では、ペットの引っ越しにかかる料金の比較を見ていきましょう。
引っ越し業者のペット引っ越しサービスの料金相場 |
---|
30,000~40,000円ほど |
引っ越し業者のペット引っ越しサービスの料金相場は、およそ30,000〜40,000円ほどです。
ただし、引っ越し業者がペットの輸送の料金をホームページなどで公開することは少なく、問い合わせが必要となります。
一括問い合わせなどの際に、ペットの輸送の費用についても問い合わせることをおすすめします。
ペット専用の輸送業者の費用相場も見てみましょう。
以下は、主なペット専用の輸送業者です。
ヤマトホームコンビニエンス | エイチケイペットタクシー | ワンニャンキャブ | |
---|---|---|---|
対象のペットの種類 | 犬、猫、その他小動物 | 犬、猫、その他小動物、爬虫類、魚類 | 犬、猫、その他小動物 |
料金目安 | 東京→大坂(大型犬)50,160円~東京→大坂(猫)41,800円~ | 東京→大坂(大型犬)62,000円~東京→大坂(猫)62,000円~ | 東京→大阪(猫)46,200円~ |
保証・保険 | 要問合せ | 有 | 有 |
※2023年6月にそれぞれの公式ホームページより引用
今回は、公式のホームページに記載の、「東京→大坂」間で確認しました。
ヤマトホームコンビニエンスの場合は、大型犬と猫などの小さなペットの費用は異なり、小さなペットのほうが費用は低く設定されています。
エイチケイペットタクシーは、大型犬と猫に費用の差はありませんでした。ただし、猫以外の動物の場合は異なる場合もあります。
また、距離や輸送の方法によっても価格は変動します。
ここに記載している費用は、いずれも最安値です。
実際には、航空機と車を併用するかどうかなどによっても価格は異なります。
詳しい価格については、業者に問い合わせることをおすすめします。
ここからは、ペットの種類別で引っ越しする際に必要な準備について解説します。
以下の6種類のペットについて、ここでは詳しく見ていきましょう。
猫の引っ越しの場合に必要な準備としては、以下が挙げられます。
猫を自分で運ぶ場合には、専用のキャリーバッグなどに入れておくことがおすすめです。
そうすることで、猫が快適かつ安全に移動できるようになります。
猫は基本的に車酔いはあまりしませんが、それでも全くないとは言えません。
事前に獣医に相談し、必要に応じて酔い止めを処方してもらうと良いでしょう。
万が一、逃げてしまったりした場合に迷子札のついた首輪をしておくことで、探しやすくなります。
車で移動する場合には食料や水を十分に用意して、適宜与えましょう。
トイレタイムも事前に確保しておき、定期的に駐車して休ませることがおすすめです。
犬の引っ越しの場合に必要な準備としては、以下が挙げられます。
散歩用のリードを用意する 専用のキャリーを用意する 酔い止めなどの薬をもらっておく 大型犬の場合は、公共交通機関への持ち込み可能か確認する |
犬の引っ越しの場合は、散歩用のリードを必ずすぐ出せるところに用意しておきましょう。
長時間の移動の場合は、ときどき犬を外に出して歩かせるなど、休憩をさせてあげるのにリードが必要です。
また、公共交通機関を活用する場合には専用のキャリーを用意しましょう。
注意点として、大型犬や犬種によっては公共交通機関に連れていけなかったり、飛行機で預けられなかったりする場合があります。
事前に利用予定の交通機関に確認しておくと良いでしょう。
鳥や、ハムスター、ウサギなどの小動物の場合は、以下の準備をしておきましょう。
鳥や小動物の場合は、普段から使っているケージに入れて運びます。
ペットに負担がかからないよう、シーツなどの大きな布でケージを覆うとよいでしょう。
また、鳥などの場合はちょっとした衝撃で扉が開くと、逃げてしまう場合があります。
衝撃を与えても扉が開かないように、カギを付けるなど工夫しましょう。
また、輸送でなるべく衝撃を与えないよう、ケージをクッションや毛布の上に乗せたり、ベルトなどで固定したりすることもおすすめです。
爬虫類の引っ越しに必要な準備としては、以下が挙げられます。
亀やトカゲなどの小さな爬虫類の場合は、ケースに入れて短時間なら自分で輸送することも可能です。
ただし、爬虫類は原則として温度管理が難しい場合がありますので、できれば専用の引っ越し業者に依頼するようにしましょう。
自分で運ぶ場合には、照明や温度の管理を適切に行える環境を作っておくことをおすすめします。
公共の交通機関を使って輸送する場合には、事前に持込可能か確認しておきましょう。
持込ができる場合も、外から見えないような配慮が必要な場合があります。
熱帯魚の引っ越しの場合は、原則として専門業者に依頼するようにしましょう。
自分での引っ越しは魚にストレスを与えやすいためです。
専門業者に依頼したうえで、あらかじめできる準備を確認して、準備しておきましょう。
事前の水換えや水温や餌やりについて、輸送しやすい状態を作る必要があるためです。
特に小さなケースで輸送する場合には、糞尿によって水質が悪くなり、アンモニア中毒を引き起こすこともあるため注意が必要です。
ここでは、ペットの引っ越しで必要な手続きについて詳しく解説していきます。
犬が引っ越しをする場合、別の市区町村に移る場合には、引っ越し先の市区町村役場へ届け出を行う必要があります。
必要な手続きは以下の通りです。
犬を引っ越しさせる場合には、新しいお住まいの管轄の役所または保健所へ「登録事項変更届」を提出します。
提出する場所については自治体によって異なるため、役所などに確認を取っておきましょう。
鑑札に関しては、旧所在地の鑑札をもって役所に届け出をすることで、新しい自治体の鑑札を無償で受け取れる場合があります。
ちなみに、引っ越し先が同じ市区町村内であれば、原則として手続きは必要ありません。
犬以外のペットに関しては、原則として手続きは必要ありません。
ただし、国が指定しているペットに関しては、手続きが必要な場合があります。
トラ、クマ、ワニ、マムシなど哺乳類や鳥類、爬虫類など約650種が対象となります。
特定動物のリストに関しては、「環境省_特定動物リスト [動物の愛護と適切な管理]」を確認しましょう。
特定動物に指定されている動物の引っ越しの場合は、管轄の自治体へ問合せを行いましょう。
ここでは、引っ越しでペットがストレスをなるべく溜めないための工夫について解説します。
具体的には、以下の3つを行ってみましょう。
引っ越しを行った後には、なるべくペットと一緒に過ごすことがおすすめです。
引っ越しは犬にとって、大きなストレスの原因になる場合があります。
これまでと違った環境に置かれた状態で、飼い主の外出が多い場合には、「主人がもう戻ってこないかもしれない」といった不安をペットに与えてしまうことがあるのです。
ペットを安心させる意味でも、引っ越ししてしばらくはなるべくペットと一緒に過ごしてあげましょう。
引っ越しした後には、旧居で使っていたグッズを使うこともおすすめです。
住んでいる環境が変わってしまっても、もともと使っていたハウスやマット、おもちゃ、トイレ、トレーなどを活用すると、ペットが安心しやすくなります。
特に犬などは匂いに敏感なので、引っ越し先でも馴染みのある臭いを残すことで安心感を得やすくなるのです。
また、引っ越し先ではトイレの場所が分からなくなるといったこともあります。
そのような際には、再度トイレトレーニングが必要になりますが、以前のトイレを使っていれば違和感なく行えるでしょう。
引っ越し後もペットの普段のルーティンをできるだけ保つことが重要です。
食事や散歩の時間、トイレの配置などを変えないようにしましょう。
家の構造が変わったとしても、ベッドやトイレの配置を以前のままにしておくことは重要です。
これにより、ペットは環境の変化によるストレスを最小限に抑えることができます。
また、犬などの散歩が必要な動物の場合には積極的に散歩をしてあげましょう。
普段の様子をよく観察し、食欲不振や興奮などのストレスの兆候が無いか確認しましょう。
ストレスが大きいようであれば、必要に応じて獣医に相談することをおすすめします。
この章では、ペットの引っ越しQ&Aとして、ここまでで解説しきれていない内容について詳しく解説します。
引っ越し先でペットが飼えない場合には、以下の方法を取りましょう。
まずは、友人や親戚のつてで新しい飼い主を探してみましょう。
できる限り多くの人に声をかけ、知り合いの知り合いなどにも引き取り手がいないか確認してもらいます。
難しいようであれば、里親募集サイトやSNSを活用する方法もあります。
近年は里親募集をおこなえるサービスもあるため、そういったものを利用することは一つの方法です。
また、動物愛護団体に相談する方法もあります。
動物愛護団体にペットを引き取ってもらうことは難しいかもしれませんが、何らかのアドバイスを受けられる可能性があります。
原則としては、ペットがタクシーに乗る事自体は問題ありません。
追加料金がかかることもありません。
ただし、キャリーに入れるなどの工夫が必要な場合がほとんどです。
また、爬虫類や熱帯魚などの場合は拒否されることもあるかもしれません。
タクシーで運ぶ場合には、あらかじめタクシー会社に相談すると良いでしょう。
タクシーでペットを運ぶ場合には、ケージから外に出しにくいといったことがあるため、やはり短距離〜中距離にとどめておいた方が良いでしょう。
ペットと一緒に海外へ引っ越す場合には、国に合わせた手続きが必要です。
ペットに関する扱いについては、国によって決まりが定められていることが多いので事前に確認しておきましょう。
具体的には、以下のような準備が必要になることが多いです。
引っ越し先の国や、ペットの種類によって提出すべき書類は異なります。必ず、事前に引っ越し先の国の大使館等に確認を取っておくようにしましょう。
以上、この記事では、ペットとの引っ越しの方法や手続きについて詳しく解説してきました。
もう一度、引っ越しでペットを運ぶ方法を振り返ってみましょう。
この中から、自分やペットにピッタリな方法を選ぶことをおすすめします。
この記事をお読みいただいて、自分のペットにはどのような方法で引越しをするのが良いかを検討していただければと思います。ぜひ参考にしてみてください。