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払いすぎかも?生活水準を変えない固定費削減のアイデア集

更新日:2023/06/27

料金を見直している男女

 

家計の支出には変動費と固定費があります。変動費は食費やレジャー費用などの毎月金額が変わる支出です。
対して、毎月一定額発生する費用が固定費です。

固定費の中でも大きな割合を占める家賃

そしてこの固定費の中で一番大きな割合を占めるのが家賃です。この家賃については普段なかなか見直しができませんので多くの家計での悩みどころとなります。

統計から見る家賃の平均とは?

みなさん、家賃はどれぐらい払っているのでしょうか?気になりますよね。

宅建協会が実施した一人暮らしに関するアンケート調査(2013年)では、約7割の人が月収の30%程度を妥当と考えています。また、家賃4万円以下を希望する割合が2012年度と比較して倍増するなど、全体として家賃を抑えようとする傾向が見て取れます。
一方二人以上世帯においては、総務省の家計調査報告(2014年)より家賃平均が約6万1千円。可処分所得の14%前後となっており、15年間ほぼ変わりません。

これらはあくまでも平均です。家族構成やライフスタイルは人それぞれですので、この通りにすべきというものではありませんが、ある程度の目安にはなるでしょう。

引っ越しを機に、家賃を見直したいけど…

このように、近年1人世帯において家賃を抑えたいというニーズが高まっていますが、二人世帯以上では家族構成や家財などから容易に家賃を抑えることが出来ないという傾向もうかがえます。

さらに1人世帯においても、女性の場合は多少家賃が上がっても物件のセキュリティを重視するなど、家賃だけを節約するわけにはいかないといった事情もあるでしょう。
節約を意識するあまり生活のクオリティが必要以上に落ちてしまうのは問題です。

家賃以外の固定費を目を向けよう

そこで家賃の節約から少し視点を変えて、同じ固定費同士を見直すという発想で考えてみてはどうでしょうか。
家賃のように毎月一定額の支出となりやすいのは駐車場代など車の維持費、携帯電話などの通信費、生命保険などの保険料などが代表的です。

車の維持費の見直し

車は一度所有してしまうと、維持費を見直すことがなかなか難しいものです。引っ越し時に見直すとすれば駐車場代ぐらいでしょうか。

ただ、引っ越しすれば生活環境は大きく変化することもあります。
駅が近くなって便利になり、車をほとんど使わなくなったとか、車の買い替え時期が来ていたり、そもそも週末に使う程度であれば、思い切って車を手放すことを検討するのも一案でしょう。

車を所有していなくても、カーシェアリングなどのサービスを利用すれば十分便利に暮らせることもあります。
近年カーシェアリングのニーズも高まり、カーステーションが増えていますから、一度物件周辺のカーシェアリング事情を調べてみてください。

カーシェアリングの注意点

・必要なときに予約がいっぱいで使えないこともある
・頻繁に、長時間使う場合はコストが高くついてしまう
というデメリットがあります。

例えば大手カーシェアリングの利用料金はベーシックタイプで1時間824円。車を所有した場合の月々の維持費を3万円とすると、月約36時間の利用で同じコストとなります。
パック料金等を利用すればもう少し長時間使えますが、通勤、通学等で必ず使うような場合はやはり所有したほうが良いといえるでしょう。

通信費の見直し

通信費の見直し方法はいろいろありますが、近年注目されている格安スマホ(格安SIM)を利用すると高い節約効果が見込めます。

通常の通信キャリアが販売しているスマホから、格安スマホや格安SIMに乗り換えるだけで月々のモバイル通信費を半額以下に抑えられることもあります。
今まで使っていた電話番号がそのまま使えるMNP(モバイルナンバーポータビリティ)というサービスもありますから、合わせて検討してみましょう。今までと同じ利便性で、場合によっては通信費を大幅に節約することができます。

ITの知識がない方も大丈夫

例えば流通大手のイオンは「イオンスマホ」と呼ぶ格安スマホを店頭販売しています。ビックカメラ、ヨドバシカメラなどその他の流通大手も同様に格安スマホを販売していますから、普通に商品を購入するのと同じぐらいの手軽さで格安スマホが手にはいります。
お気に入りの機種があるかどうか、一度検討してみてください。

保険の見直し

さらに保険についても見直していきましょう。

生命保険を定期的に見直す

例えばライフステージに応じて、生命保険の必要保障額も変わっていきます。必要保障額は一般に、未子の誕生をピークに下がっていきますので生命保険は定期的に見直すのがベターです。

自動車保険の補償内容の見直し

車を所有している場合は、自動車保険も見なおしてみましょう。対人、対物などいわゆる「相手への補償」は一般に無制限がよいですが人身傷害、搭乗者傷害など「自分への補償」は見直しの余地があります。
また、自動車保険は利用により等級が下がり保険料が上がる仕組みになっています。そのため、簡単な修理で車両保険を使うと逆に損をしてしまう場合もあります。車両保険を付けるか、付けるにしても自己負担をどの程度にするかは見直しの余地があるでしょう。

保険の種類にもよりますが、必ずしも満期まで契約すべきものではありませんので、定期的に、あるいは引っ越しなどの大きなイベントがあるたびに、見直していくことがトータルの節約につながっていきます。
普段は保険について忘れていることが多いと思いますので、引っ越しを機会にご自身のライフスタイルに合った保険に見直していってください。

公開日:2015年10月15日

 

この記事を書いた人

林 健太郎

お金と投資の正しい知識を広めたいと考え、大手製造業社員から独立系ファイナンシャルプランナーへ転身。自身のブログ・メルマガを中心に情報発信を続け、ブログは月間5万アクセス超を頂くほどに。
独立系の利点を生かし、良いものは良い、悪いものは悪いと正直に個人目線の情報を日々発信しています。
博士(工学、大阪大学)、2級FP技能士。